老犬の床ずれ(褥瘡)予防と対処法|体位交換・マットレス選びのポイント
老犬が寝たきり・半寝たきりになると、床ずれ(褥瘡)が深刻な問題になります。予防と早期対処のポイントを解説します。
老犬に床ずれができる原因と好発部位
床ずれは、骨の突出部位に長時間圧力がかかることで血流が低下し、皮膚・皮下組織が壊死する状態です。
好発部位
肘・かかと・腰骨(腸骨)・肩甲骨・あばら骨あたりが最もできやすい場所です。寝返りが打てない老犬では特に注意が必要です。
リスクが高い状態
麻痺・運動機能低下・低栄養・皮膚の乾燥・排泄物による皮膚汚染があると床ずれリスクが上がります。
床ずれのステージと見分け方
- ステージ1:皮膚の発赤・圧迫しても白くならない(初期サイン)
- ステージ2:水疱・浅い潰瘍(表皮〜真皮)
- ステージ3:皮下組織まで到達した深い潰瘍
- ステージ4:筋肉・骨・腱まで到達(要獣医師管理)
ステージ2以上は必ず動物病院に相談してください。
床ずれの予防:体位交換の正しいやり方
最も重要な予防策は定期的な体位交換です。
目安:2〜4時間ごとに体位変換
同じ体位が2時間以上続かないようにします。左横臥→仰臥→右横臥をローテーションします。
正しい姿勢の保持
クッションや丸めたタオルを使って体を支え、骨突出部に直接圧力がかからないようにします。
床ずれ予防に有効なマットレス・ケアグッズ
低反発ウレタンマット
4cm以上の厚みがある低反発マットが効果的です。体圧分散効果があり、長時間の寝たきりでも局所への圧力を軽減します。
ウォーターベッド・エアマット
人間用介護用品として販売されているものを小型犬向けに使う場合もあります。体圧を均等に分散する効果が高いです。
皮膚保護クリーム
排泄物による皮膚刺激を防ぐため、おしり周りに皮膚保護クリームを塗ることが推奨されます。
老犬の褥瘡ケアを学べる「老犬飼養介護士試験1級・上級」
1級では体位変換・創傷ケアの基礎を、上級では終末期の褥瘡管理と緩和ケアを体系的に学べます。
老犬介護の知識を体系的に学ぶ